文字サイズ

  • 大
  • 中
  • 小

ここからコンテンツ情報

バックナンバー

2015年01月28日

 

【お知らせ】機関誌「伝統と文化」38号( 特集 幻の技法の復元から、染色工芸の新境地へ)発行!

 

Dento38ポーラ伝統文化振興財団では、機関誌「伝統と文化」38号を発行しました。

特集は、途絶えた染色技法の復元を目指し、新境地を切り拓くまでの親子二代にわたる物語です。

当財団ホームページ内のデジタルブックでご自由にご覧になれますので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。

 

 

機関誌「伝統と文化」38号(最新号)デジタルブックで見ることができます!!

http://www.polaculture.or.jp/gallery/magazine.html

 

 

特集「木版摺更紗 幻の技法の復元から、染色工芸の新境地へ」

今回の特集は、江戸時代 佐賀・鍋島藩で栄え、近代に入って途絶えてしまった鍋島更紗の復元研究を、木版摺更紗という技法として結実させた鈴田照次さん。その技法を継承、さらに昇華させ重要無形文化財「木版摺更紗」保持者となった息子の鈴田滋人さんの親子二代にわたる「染色の旅」と、その魅力をご紹介します。

また、日本の中世末から近世初頭にかけて、日本に渡来したさらさの源流について、小笠原小枝先生(日本女子大学名誉教授)に解説していただいています。

 

未来へつなぐSTORY  vol.3 佐原の大祭の山車を彩る、平成の江戸木彫刻

国指定重要無形民俗文化財「佐原の大祭」で、42年ごとに回ってくる年番に向けての山車整備事業について、ご執筆いただきました。当財団の平成21年度助成事業採択先です。

 

伝えたい美・ひとvol.4 インタビュー 吉田玉女さん 「二代目 吉田玉男襲名決意のとき」

今春4月(大阪)、5月(東京)と二代目吉田玉男襲名披露公演が予定されている吉田玉女さん。

玉男という名跡を一代で築き上げ、重要無形文化財保持者(人間国宝)になった師匠の名跡襲名を決意させたこととは、何だったのでしょう?玉女さんにお話を伺いました。

 

ポーラ伝統文化振興財団の1年間の活動紹介

伝統文化ポーラ賞受賞者、助成採択先、新作記録映画のご紹介、共催上映会等、当財団の活動についても、ご紹介しています。

 

※機関誌「伝統と文化」38号(最新号)

http://www.polaculture.or.jp/gallery/magazine.html

※機関誌「伝統と文化」バックナンバー

http://www.polaculture.or.jp/gallery/backnumber.html

以上

2015年01月23日

        何ダ?展
               クローズアップ・備前
     ~見て、聞いて、さわって、「やきもの」を知ろう~

 

茨城県陶芸美術館との共催で、伝統工芸のイベントを開催します。
テーマは備前。
館長である金子賢治先生に講演いただくともに、
金子先生に監修いただいた、ポーラ伝統文化振興財団制作の記録映画も上映します。

また、茨城県陶芸美術館の学芸員さんの解説を聞きながら、所蔵の備前焼作品などに
実際に触れていただけるイベントも開催します。(要申込)

この機会にぜひ、お越しください。

HPクローズアップ備前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成27年2月14日(土)
午後1時30分から3時30分まで(午後1時開場)
茨城県陶芸美術館 1階多目的ホール


プログラム                          

◆映画上映 (33分)    備前焼 伊勢﨑淳の挑戦-伝統と革新のはざまで-
                   (制作 2007年 ポーラ伝統文化振興財団  監修 金子 賢治)

◆講  演  (30分)    金子 賢治(茨城県陶芸美術館 館長)

◆タッチ&トーク(45分)   当館学芸員の解説を聞きながら、当館所蔵の備前焼作品などに
                                      実際に触れていただきます。


◆お申込み・アクセス   チラシをご覧ください。  最終クローズアップ備前をダウンロード      

                                   
お問い合わせ 茨城県陶芸美術館 TEL  0296-70-0011
          

2015年01月23日

◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              「平成27年度助成事業」申請開始について━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆


伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能及び 行事など、日本の無形の伝統文化財の記録や
研究、保存・伝承活動に おいて、有効な成果が期待できる事業に対し、補助的な助成を行っています。
 
 
平成27年度の助成申請要項を掲載致しました。
助成申請要項についての詳細は下記URLよりご覧ください。

◆当財団HP内『助成事業申請要項』
http://www.polaculture.or.jp/promotion/jyoseiapply.html

2015年01月23日

「能楽講義ノート<囃子編>」出版へ

 

 平成25年度の採択助成事業「CD付書籍「横道萬里雄の能楽講義ノート<囃子編>」の制作と出版事業(「横道萬里雄の能楽講義ノート」出版委員会)が完了し「CD付書籍「横道萬里雄の能楽講義ノート<囃子編>」として檜書店より平成26年12月に刊行された。

 本書は、能楽研究の第一人者であった「横道萬里雄」氏(平成23年文化功労者顕彰)が東京芸術大学教授在任最終年度(1983年)におこなった講義を、録音に基づきながら成文化するとともに録音の一部をCD収録し、解説を聞きながら能を立体的に理解できる能楽の概説書として器楽に関する部分を<囃子編>として制作したもので、既に刊行されている声楽部分<謡編>の続編にあたる。出版委員会では当財団の一部助成を受け平成25年7月から多くのエネルギーを注ぎ、事業に取組んできた。

 講義に即した形で能楽師による実演を新たに収録し、能の専門知識を持たない人でも聞いて楽しめる概説書、能の音楽技法を具体的かつ理論的に理解できる概説書となるよう資料にも工夫を施している。<謡編>とあわせて読むことで能への興味がさらに増し、舞台にいっそう親しみを感じられるだけでなく、日本人の発想の豊かさにもふれることができるだろう。

 

本書に関するお問合せは檜書店(03-3291-2488)まで

 

横道萬里雄の能楽講義ノート

【囃子編】                           【謡編】

Josei-1

Josei-2

 

 

 

 

 

 

 

  

2015年01月15日

H27年の「黒森神楽」(岩手県・宮古市 国重要無形民俗文化財)巡行が始動。

新春1月3日、冷えこむ黒森山中腹の黒森神社で神霊を権現様(獅子頭)に移す「舞立ち」の神事が行われ、引き続き麓の山口公民館での「舞初め」で黒森神楽の本年の巡行がスタートした。

四百年の伝統を持つ黒森神楽はその権現様を携えて、陸中沿岸の各集落を宮古から北上し久慈までの北廻りと釜石まで南下する南廻りに分けて隔年に巡行し、家々の庭先で「権現舞」を舞い悪魔祓い等の祈祷を行ったり、宿となった
民家の屋敷で夜神楽を演じて人々を楽しませたりするもので、今年は南廻り・18箇所を3月中旬まで、土日を利用して巡る。

神楽はこの巡行のほか7月の例大祭等でも披露されるが、黒森神楽に親しめるよう山口公民館内には黒森神楽展示室が常設されているので、直接見る機会のない人もぜひ訪れて黒森神楽に触れてみてください。

※ 当財団では黒森神楽保存伝承のための「衣装・詞章本等整備事業」に一部助成を行っています。

 

①舞立ちの神事

①

 

 

 

 

 



 

 ②シットギ舞込み(山口公民館中庭)

②

 

 

 

 




 

③権現舞(山口公民館中庭)

③

 

 

 

 

 

 

 

④清祓い(山口公民館中庭)

④

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年01月09日


 当財団企画で本年度完成しました第48作 伝統文化記録映画 民俗芸能の心シリーズ
「鬼来迎(きらいごう)‐鬼と仏が生きる里」(企画:公益財団法人ポーラ伝統文化振興
財団、製作:株式会社桜映画社)がキネマ旬報ベストテン2014 文化映画ベストテン第5位
に選ばれましたので、お知らせいたします。
 当財団の記録映画がキネマ旬報ベストテン 文化映画ベストテンに選ばれるのは、
平成15年 「彩なす首里の織物 宮平初子」第4位以来となります。

これで本映画作品は、5つめの栄誉となります。

※キネマ旬報社ホームページ キネマ旬報ベストテン2014 文化映画ベストテン
http://www.kinenote.com/main/kinejun_best10/2014/award/culture.aspx


□当財団の受賞映画作品の概要はコチラ
http://www.polaculture.or.jp/movie/list3.html

□当財団制作映画の無料貸出のご案内はコチラ
http://www.polaculture.or.jp/movie/rental.html

以上

 


2015年01月29日

【和をつなぐメッセージ】第12回 林美音子さん(柳川三味線)

いま、伝統文化の各分野でご活躍の方々は、どのようなことを考え、取り組んでいらっしゃるのでしょうか。

「和をつなぐメッセージ」では、伝統文化の各分野の第一線でご活躍のみなさまが、

そのわざをどのように未来へ「つなぐ」ことを考えていらっしゃるのか、

共通の5つの質問Five Questionsを通して、等身大のご意見を伺っていきます。

和をつなぐメッセージは、季刊でみなさまへお届けします。

第12回は、柳川三味線 林美音子さんからの和をつなぐメッセージです。

 

林美音子さん

<プロフィール>

林美音子 Hayashi Mineko

柳川三味線・生田流筝曲演奏家。古典を母・林美恵子に、柳川三味線を津田道子師に、現代邦楽を沢井忠夫師に師事。国内のみならずポーランド文化芸術省・日本大使館後援公演、中国蘇州市外事弁公室国際交流センター招聘公演、ハワイ大学音楽学部後援公演など、グローバルな演奏活動を行う。2011年、くまもと全国邦楽コンクールにて優秀賞を受賞。続いて(公財)日本伝統文化振興財団「邦楽技能者オーディション」にて合格記念CD『柳川三味線 林美音子』をリリース(販売元:ビクター)。同年11月、文化庁芸術祭参加公演による初のリサイタル開催。2012年、「第32回伝統文化ポーラ賞奨励賞」を受賞。同年11月、京舞井上流五世家元、井上八千代師を客演に迎え、2度目のリサイタルを開催。2014年、第3回「柳川三味線リサイタル」では、古典曲目に加え、本條秀太郎師による委嘱作品や、現代舞踊との共演演目を披露するなど、柳川三味線の継承を中心に、現代における邦楽の在り方を模索し、新たな境地へと挑戦を重ねている。また教育現場における指導にも力を注いでおり、京都教育大学附属桃山小学校の和楽器講師、奈良教育大学非常勤講師などを務め、邦楽を未来に繋ぐ架け橋としての役割も担う。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等のメディアにも多数出演。

 

①最近のお仕事で印象に残っていること。

先日、奈良教育大学附属小学校にて、小学四年生全クラス(各クラス40分)を対象に、箏の授業を致しました。

生徒の人数に合わせた楽器や備品の準備や、楽器の運搬など、経緯においては大変な思いをしながらも、授業を終えた時の、子供たちの次のような一言がとても印象的でした。

(小学校の先生に)「先生!もっとお箏したい!」

DSC07784

 

②この道を歩もうと決心したのは、何歳のとき、どのようなきっかけでしたか。

母が師匠ということもあり、3歳の時から和楽器を習い、それは当然の事のように育ちました。しかし、そのような状況が窮屈に感じ、一時期全く別世界へ身を投じた時期がありました。それから数年経ち、充実した社会経験をした上で、ある日、母が突如体調を崩し出演ができない、という事態となり、未熟ながらも代役を努めさせて頂きました。そのとき、母の音楽や意志を継ぐ、という事を実感し、地歌の伝承という大きな木の、一本の幹になれればと思いました。

 

③座右の銘は。

「四十、五十はまだまだヒヨコ」

母の師匠、地歌演奏家・三好敦子師の言葉です。座右の銘という言葉は正しく当てはまるかはわかりませんが、母もこの言葉をよく申しており、とても強く心に留まる言葉です。私はこの言葉を思うときはいつも、先人の方々から、次の様に言われているのだ、と感じます。

三十の若手など、タマゴで当然。タマゴのうちに沢山学び、躓き、恥をかき、常に自分に満足などできないとしても、邁進すればよい。そうすればきっと、四十・五十の時には、ヒヨコになれるのだ、と。

 

④伝統文化を未来へつなぐために、いま、どのようなことをなさっていますか。

奈良教育大学や、京都女子大学の教員養成学科での講義を通し、未来の音楽の教職員となられる学生達に、箏・三味線の奏法や子供への教え方、そしてなにより目の前でその音色の美しさや多様性を伝える、ということに努めています。また、京都教育大学附属桃山小学校や奈良教育大学附属小学校にて、子供たちの感動や意欲を引き出せる和楽器授業を心がけて実施しています。

DSC07740

自身の演奏活動においては、古典演目を修めることは当然ながら、委嘱作品の演奏や現代舞踊との共演演目など、新たな世界へ積極的に挑戦し、発信するということに努めています。

096

 

⑤和をつなぐメッセージリレー

伝統文化の様々な分野の方が「つなぐ」をキーワードに、リレー形式で質問をつないでいきます。


☆ 第12回は、九代玉屋庄兵衛さんから林美音子さんへのご質問。

からくり人形は“形”があり、二代目が作った山車からくり人形が現在でも現役で動いています。音楽の場合は、その都度消えてしまう訳ですが、伝統的な音色、調べをどのような点に留意して伝承されていますか。

 

☆ 林美音子さんからのご回答

二代目の方がお作りになられたものが現役とのこと、まさに名匠の洗練された技の証だと、驚いております。
ご質問頂きました件につきましてお答えさせて頂きます。
私は、あまり理論的に考えることはせず、師匠の演奏そのままを体に吸収することを心がけています。特に留意しているのは、息遣いや空気、「間」かもしれません。仰せのように音楽はその都度消える瞬間の芸ですが、その瞬間をより完成度の高いものにすべく、長い時間をかけて何度も繰り返し稽古します。そうすることで、絶対の奏法・音色を、頑なまでに守っています。昔の音源等も譲り受け、独特な間の取り方や細かな感覚も可能な限り聴き取り、より精密な伝承を心がけ、努めています。

【公演のご案内】

・第15回『おち椿の会』

日時:2015年3月29日 午後4時30分開演

会場:京都 法然院

チケット:前売2500円、当日3000円、学生2000円 ※小中高生無料・未就学児は不可

主催:法然院(075―771―2420)/えん(072-683-6733)

後援:京都市・京都市教育委員会

 

・『紀尾井 午後の邦楽~四季の彩り 春~』

日時:2015年4月8日 午後1時30分開演

会場:東京 紀尾井小ホール

チケット:2000円(全席指定)/03-3237-0061(紀尾井ホールチケットセンター)

主催:公益財団法人 新日鉄住金文化財団

 

※林美音子さんは、平成24年度 第32回伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞者です。

 

 

 

 


ここからサブコンテンツメニュー


  • ページトップへ戻る