2015年01月15日
H27年の「黒森神楽」(岩手県・宮古市 国重要無形民俗文化財)巡行が始動。
新春1月3日、冷えこむ黒森山中腹の黒森神社で神霊を権現様(獅子頭)に移す「舞立ち」の神事が行われ、引き続き麓の山口公民館での「舞初め」で黒森神楽の本年の巡行がスタートした。
四百年の伝統を持つ黒森神楽はその権現様を携えて、陸中沿岸の各集落を宮古から北上し久慈までの北廻りと釜石まで南下する南廻りに分けて隔年に巡行し、家々の庭先で「権現舞」を舞い悪魔祓い等の祈祷を行ったり、宿となった
民家の屋敷で夜神楽を演じて人々を楽しませたりするもので、今年は南廻り・18箇所を3月中旬まで、土日を利用して巡る。
神楽はこの巡行のほか7月の例大祭等でも披露されるが、黒森神楽に親しめるよう山口公民館内には黒森神楽展示室が常設されているので、直接見る機会のない人もぜひ訪れて黒森神楽に触れてみてください。
※ 当財団では黒森神楽保存伝承のための「衣装・詞章本等整備事業」に一部助成を行っています。
①舞立ちの神事
②シットギ舞込み(山口公民館中庭)
③権現舞(山口公民館中庭)
④清祓い(山口公民館中庭)