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2013年01月29日

【お知らせ】機関誌「伝統と文化」36号(特集:文楽に描かれた女性たち)発行!!

           ポーラ伝統文化振興財団は、普及活動の一環として、         機関誌表紙
            機関誌「伝統と文化」を発行しています。このたび、
            36号となる機関誌をデジタルブックで発行しました。

 


            ■機関誌「伝統と文化」36号(最新号)                              
            http://www.polaculture.or.jp/gallery/magazine.html  

 

 

 


 本号では、文楽を特集しています。昨年、ニュースなどで見聞する機会が多く、
色々な意味で、文楽に興味をお持ちになられた方も多かったのではないでしょうか。

■特集 文楽に描かれた女性たち
 太夫、三味線、人形遣いの三業が、ひとつのドラマティックな舞台を作り上げていく
「人形浄瑠璃文楽」。文楽は、能・狂言、歌舞伎と並んで、世界的に知られる日本の
伝統芸能です。その舞台には、さまざまな魅力的な女性たちが登場します。
 本特集「文楽に描かれた女性たち」では、時代を超えて舞台で出会うことができる
強く、美しい女性たちを通して、その新たな魅力に迫りたいと思います。

■ポーラ伝統文化振興財団の1年間の活動紹介
 本年度伝統文化ポーラ賞受賞者のみなさま、助成採択先、共催上映会等、当財団の
  活動についても、ご紹介しています。

その他、伝統文化ポーラ賞受賞者の受賞後のご活躍や助成先の活動報告も掲載!!

 当財団ホームページ内のデジタルブックで、ご自由にご覧になれますので、ご案内
 申し上げます。

  ※機関誌「伝統と文化」36号(最新号)
    http://www.polaculture.or.jp/gallery/magazine.html
  ※機関誌「伝統と文化」バックナンバー  
    http://www.polaculture.or.jp/gallery/backnumber.html
                                                                                        以上

 

2013年01月29日

o○*.。+o●*.。伝統文化シネマ 鑑賞会 開催のお知らせ +o●*+.。o○*.。

当財団では名古屋市で(財)名古屋市文化振興事業団との共催で当財団制作の
記録映画を定例にて上映しておりますが2月13日に東文化小劇場にて上映会を
開催いたします。是非お越し下さい。

 

○日   時: 平成25年2月13日(水)14:00上映(13:45開場)

○会   場: 東名文化小劇場 TEL 052-726-0008

○料   金:  無料(当日先着順・定員356名・全自由席)
※未就学児のご入場はご遠慮ください。

○詳細、アクセスは東名文化小劇場HPへ
http://www.bunka758.or.jp/scd10_top.html

○上 映 作 品

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆手の匠-日本文化をうみだすもの
   (2005年(株)日経映像製作、監督:黒崎洋一カラー30分)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

遥か遠い昔から今日まで脈々と受け継がれ、私達日本人の魂と技を染み込ませて
築き上げてきた日本文化は美しさに満ちている。その美しさを築く上で、手はとても大事な
役割を果たしてきたはずである。

この映画は、伝統工芸(漆芸・陶芸)、伝統芸能(人形浄瑠璃)、茶、仏像に焦点を当てて、
「手」が如何に素晴らしい美をうみだし、如何に優れた美の世界を表現してきたかを捉え、
日本文化の中に占める「手」の意義と魅力を謳いあげていく。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆竹工芸 飯塚小かん斎
   (1986年(株)桜映画社製作/監督:石井敏朗/カラー30分)
  文部省選定、優秀映像教材選奨最優秀作品賞 他

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
細く薄く加工した竹は、強く曲げすぎると折れる。そのギリギリの限界に挑戦し、
ためこむことによって美を引き出す。作者におごりがあれば、竹は正直に非情のムチを打つ。
無理に曲げようとすると竹が痛がる。

竹を知り、その特性を読む創造、そこに最高の喜びがあると飯塚さんは言う。
映画の中では、「束編み」を現代的な感覚で巧みに応用し、伝統的な技法や自ら工夫した
編組技法を駆使して、美を追求する。

 

個人、団体への映画(DVD,VHS,16mm)の無料貸出もぜひご利用下さい。
(無料でのお貸出しには規定がございます)
http://www.polaculture.or.jp/movie/list.html

2013年01月09日

◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              「平成25年度助成事業」申請要綱について━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆


伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能及び 行事など、日本の無形の伝統文化財の記録や
研究、保存・伝承活動に おいて、有効な成果が期待できる事業に対し、補助的な助成を行って います。
 
 
平成25年度の助成申請要綱を掲載致しました。
助成申請要綱についての詳細は下記URLよりご覧ください。

◆当財団HP内『助成事業申請要綱』
http://www.polaculture.or.jp/promotion/jyoseiapply.html

 

 


2013年01月29日

【和をつなぐメッセージ】第4回 中村信喬さん(人形作家)

伝統文化を未来へつなぐお仕事をなさっている方々は、
どのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。
これからの伝統文化を担うため、さまざまな分野で
ご活躍の方々に、等身大のご意見を伺うFive Questions。
和をつなぐメッセージを季刊でみなさまへお届けします。

第4回は、人形作家の中村信喬さんからの
和をつなぐメッセージをお届けします。


<プロフィール>
中村信喬 Nakamura Shinkyo (人形作家)日本工芸会理事
1957年 福岡県中村信喬さん生まれ
1954年 九州産業大学芸術学部美術学科彫刻卒業後、京都人形修業に出る
1995年 伝統工芸人形展 文化庁長官賞
1999年 日本伝統工芸展、高松宮記念賞
2005年 福岡県文化賞創造部門受賞
2010年 第1回金沢世界工芸トリエンナーレ招待作家
2011年 伝統文化ポーラ賞 優秀賞
      イタリア、ローマ ラールーチェ展 ローマ法王謁見作品献上
2012年 金沢21世紀美術館 工芸未来派招待作家
      九州産業大学芸術学部彫刻非常勤講師

[パブリックコレクション] 
東京国立近代美術館 
金沢21世紀美術館
岐阜県現代陶芸美術館

①最近のお仕事で印象に残っていること。
20年前より、生まれ育った九州博多を題材に作り続けていた南蛮文化の人形作品を、
ローマで展覧会をしたことにより、ヨーロッパの人々に人形は只の玩具ではなく、
人の形の美術工芸作品であるとの評価を頂き、本当に作り続けていて良かったと
思っています。また、金沢21世紀美術館にて「工芸未来派展」に展示できたことは、
現代美術の世界に日本の人形を見直して頂くきっかけになった展覧会でした。
                       
聖堂 信喬さんイタリア

 

 

 

 

 

 

 

 

◎写真 ローマ法王へ献上した人形「聖堂」

②この道を歩もうと決心したのは、何歳のとき、どのようなきっかけでしたか。
二代続く博多人形師の家に生まれたことは必然的に他の職業になろうと思いませんでした。
物心ついた時、常に父の仕事をする後ろ姿を見て育ちましたし、人付き合いは上手くないが
腕はいい父(衍涯/えんがい)のような人形師になりたいと思っていました。

制作工程

 

 

 

 

◎人形制作をしている中村信喬さん

③座右の銘は。
禅語の一つですが「一得一失」です。18歳の頃から禅に傾倒していた父のせいか
「碧厳録」や「臨済録」にはまり、一つを得ようと思えば、まず一つを手放しなさい・・・
という真理を今でも心に置いています。

④伝統文化を未来へつなぐために、いま、どのようなことをなさっていますか。
博多人形のもともと持っていた特性、それはその時代に合った人形を作り、
しっかりとした造形力、土や木の素材を使って色々な物を作り出す人形師の育成と
工房製による伝統の節句人形や縁起物人形を支える若い職人の育成を行っています。
現在、工房に人形の修復保存研究所を立ち上げ、そこで各地に伝わる民俗文化財の
祭りに使われている人形たちが傷んでおり、その修復に携わることにより、先人の
技術に触れ後世につなぐ若い人材の育成を目指しています。

⑤和をつなぐメッセージリレー
☆伊那人形芝居保存協議会さんから中村信喬さんへのご質問
若い後継者を育てることが大変重要なことですが、具体的な育成方法などお考えでしょうか。
若い人を指導する上で重要なことは、どんな点でしょうか。

☆中村信喬さんのご回答
人形を作り出すということは、技術ではもちろんデッサン力が大切ですので、息子には
小学生の頃より石膏デッサンをさせて、常にスケッチを心がけます。人形師になりたくて
入門してきた弟子はまず石膏デッサンからですが、人形は人の気持ちがわからなくては
なりません。そこで「一得一失」のように自分を捨てて人に尽くす考え方を指導します。



[展覧会・作品展のご報告]
2013年2月 中村勘九郎襲名口上姿人形制作
     4月 福岡県筑後船小屋 福岡県芸術文化交流施設に石馬制作
        佐賀 ホテルフォレストイン伊万里 木彫バチカン衛兵像制作
     12月25日~1月7日 日本橋三越 特設画廊 個展


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