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2017年04月27日

【お知らせ】4/29-6/25 第46回伝統工芸日本金工展(明治神宮文化館宝物展示室)

公益社団法人 日本工芸会主催の第46回伝統工芸日本金工展が開催されますので、
お知らせいたします。

本展では、伝統文化ポーラ賞受賞の中川衛さん、玉川宣夫さんの作品などがご覧いただけます。
また、4月29日(土・祝)14時から、中川衛さんのギャラリートークもございます。

春の日差しが心地よい時分、緑豊かな明治神宮にお出かけになって、
素晴らしい金工作品の数々をご覧になってみてはいかがでしょうか。

伝統工芸日本金工展 伝統工芸日本金工展 (2)



















会 場: 明治神宮文化館 宝物展示室 アクセス
会 期:  平成29年4月29日(土・祝)~平成29年6月25日(日)
時 間: 9:00~16:30(入場は閉館の30分前まで)
施設維持協力金: 500円
お問い合せ: 明治神宮文化館 宝物展示室(03-3379-5875)
         公益社団法人 日本工芸会
日本工芸会 展覧会詳細はこちら


※中川衛さんは、第24回伝統文化ポーラ賞優秀賞受賞者(平成16年)です。 記録映画はこちら
※玉川宣夫さんは、第25回伝統文化ポーラ賞優秀賞受賞者(平成17年)です。 

2017年04月25日

【お知らせ】 6/7(水)宗像利浩さん招待講座(横浜市陶芸センター)

会津本郷焼、宗像窯8代目の宗像利浩さんの招待講座のお知らせがございます。

宗像さんは昨年、作陶40年を迎え、東京と大阪で個展を開催されたほか、
数々のメディアでこれまでの作家活動が報道されるなど、ますます活動の幅を広げておられます。
このたび開催のイベントは、会津美里の地で窯を守り、会津本郷焼の400年の歴史に向き合いながら、
独自の作品世界を生み出してこられた宗像さんの技を間近に体感することができる貴重な機会です。
ぜひこの機会にご参加くださいませ。

横浜市陶芸センター「第4回招待作家講座」(神奈川)
宗像横浜



















横浜市陶芸センター「第4回招待作家講座」のお知らせをダウンロード

日 時: 2017年6月7日(水)13時30分~16時
会 場: 横浜市陶芸センター
      (横浜市中区本牧三之谷59-3本牧市民公園内) アクセス
内 容: 宗像窯の歴史について/天目茶碗のロクロ挽き実演と指導
講 師: 会津本郷焼 宗像窯8代目 宗像利浩(日本工芸会正会員・福島大学客員教授)
定 員: 24人
受講料: 5,000円(教材費・焼成費込み)

<申込方法>
申込期間: 5月7日(日)~5月13日(土)
申込方法: 来館(現地9時~)・郵送(往復はがき)・FAXにて。
        講座名・住所・氏名・電話・FAXを記入。
申込み先: 横浜市陶芸センター(指定管理者シンリュウ(株))
                   〒231-0824 横浜市中区本牧三之谷59-3(本牧市民公園内)
                    TEL:045-623-8904 FAX:045-625-9087
※ 応募者多数の場合は抽選。
※ 定員に達しない場合は、電話により開催日まで受付。

<お問合せ>
横浜市陶芸センター
TEL:045-623-8904 FAX:045-625-9087
メールアドレス: [email protected]
ホームページ: www.yokohamasitougeicenter.com


※宗像利浩さんは、第36回伝統文化ポーラ賞地域賞受賞者(平成28年)です。
http://www.polaculture.or.jp/promotion/thickbox/parson_data36_04.html?sc=_map

※宗像窯
〒969-6127 福島県大沼郡会津美里町字本郷上甲3115番地
TEL:0242-56-2174  FAX:0242-56-3909
ホームページ: http://www.munakatagama.net/index.html

2017年04月13日

平成29年度 映画上映会・講演会「人・社・祭―文化風土の記録」のご案内

当財団では、國學院大學と共催で公開講座を開催し、当財団制作の記録映画を上映しています。
今年で10年目となる本講座では、毎回異なるテーマで講師をお招きし、ご講演と併せて関連映像の
上映や映像解説を行っています。
本講座には、國學院大學の学生や、研究者、民俗芸能や祭り行事にご関心のある一般の方々まで
多様な参加者が集まり、それぞれの立場から発言し、刺激を与え合って議論を深めています。
今年度は第1回から第4回まで、國學院渋谷キャンパスにて実施予定で、申込不要、参加無料です
ので、皆さまのご参加をお待ちしております。

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平成29年度第1回「人・社・祭―文化風土の記録」のお知らせをダウンロード
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第1回 プログラム   ※参加無料 定員150名(申込不要)
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日 時: 4月22日(土)14:00開演(開場13:30)-16:00
会 場: 國學院大學 渋谷キャンパス 2号館1階2104教室 アクセス      

1.講 演: 「神宮外苑の過去・現在・未来、オリンピック2020に向けて
             ―大地に根差した『本物の杜』の実現のために―」
        講師: 石川 幹子 氏
             (日本のランドスケープ・アーキテクト、中央大学理工学部教授、東京大学名誉教授)
                司会:  茂木 栄 氏 (國學院大學教授・社叢学会理事)

2.上映映像: 「手の匠―日本文化をうみだすもの―」
          (公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団、H17年制作、30分)
      
共催 國學院大學環境教育研究プロジェクト・共存学プロジェクト
    NPO法人社叢学会
    公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団

平成29年度 映画上映会・講演会のご案内をダウンロード


2017年04月25日

《開催報告》 4/22(土)第1回映画上映会・講演会「人・社・祭 ― 文化風土の記録」(國學院大學)

4月22日(土)14時から16時半頃まで、今年度初回の國學院大學との共催映画上映会・講演会を、
國學院大學渋谷キャンパスにて開催いたしました。

今回は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、
日本文化をうみだす手に注目する記録映画の上映と、石川幹子先生(日本のランドスケープ・アーキテクト、
中央大学理工学部教授、東京大学名誉教授)によるオリンピック会場の神宮外苑に杜を実現する計画
についてお話をうかがいました。

①映画上映「手の匠-日本文化をうみだすもの-」
P4221550日本文化に占める「手」の意義と魅力を考えると、
日本文化の美しさを築く上で、手が大事な役割を
果たしてきたことに気付かされます。
例えば、匠の手わざが、蒔絵(まきえ)の美しい文
様や陶芸の繊細なフォルムを作り上げ、人形遣い
の手が人形に命を吹き込み、人形浄瑠璃の情念
の世界を表現します。
茶を立てる手はおもてなしの心を伝え、千手観音
像の手は人々への救いの心を表します。


東京オリンピックに向け、日本文化のことを考える機会が増えてきた今、
私たちの手、日本文化をうみだす手に、改めて注目してはいかがでしょうか。


②講演「神宮外苑の過去・現在・未来、オリンピック2020に向けて
     ―大地に根差した『本物の杜』の実現のために―」
P4221589講演では日本学術会議で石川幹子先生が発表
された、「神宮外苑の歴史を踏まえた新国立競
技場整備への提言」について報告していただき
ました。
新国立競技場は、当初のザハ・ハディッド氏の
案から、隈研吾氏の案へと変更されました。
石川先生によれば、案変更に伴い、神宮外苑
の歴史や環境に配慮した計画になると期待さ
れましたが、状況は期待通りには進展していな
いそうです。

この状況に対し、石川先生は「神宮外苑の新国立競技場周辺地域の
整備にあたっては、神宮外苑の歴史と生態系を踏まえた「本物の杜」を
再生していく」という考えを表明されていました。

次回の共催講演会は、7月8日(土)14時から、國學院大學渋谷キャンパスにて、
「「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録記念―長浜曳山まつり・秩父の夜祭り上映講演会―」
を開催する予定です。
次回は、ユネスコ無形文化遺産に登録されたばかりの2つのお祭り当事者をゲストに、
文化遺産登録に向けて行ってきた取組みや今後についてお話をうかがいます。
会場など詳細が決まり次第、またお知らせいたしますので、楽しみにお待ちくださいませ。

2017年04月10日

世界には様々な人形芝居があります。フランスの「マリオネット」、インドネシアの「ワヤン」など、
様々な国で人形芝居が楽しまれています。もちろん日本でも人形芝居は、昔から親しまれてきました。
一言に「人形芝居」と言っても、その種類は様々ですが、今回は2017年4月8・9日に、
長野県飯田市黒田人形浄瑠璃の奉納公演を拝見したので、ご報告いたします。

人形浄瑠璃とは、文楽とも呼ばれる芸能で、江戸時代に大阪で発展した伝統芸能です。
実はこの「文楽」というのは、この芸能を創った「植村 文楽軒」(うえむら ぶんらくけん)
という人の名前からきています。では、文楽が人の名前からきているのなら、「浄瑠璃」とは
何なのでしょうか。「浄瑠璃」とは、《浄瑠璃姫十二段草紙》(じょうるりひめじゅうにだんぞうし)
という語り物から来ているといわれています。太棹三味線を使用した力強い音楽を持つ語り物が
人気を博し、同じ節回しをもって語られる人形劇が「浄瑠璃」と呼ばれるようになったと言われています。

さて、今回拝見した黒田人形浄瑠璃ですが、今から約300年前(元禄時代)に、正岳真海という僧侶が
義太夫・三味線・人形等の遊芸を黒田の人々に教えたことが始まりだと言われています 。
以来、人々の弛まぬ熱意によって伝承が続いた人形公演は、現代においても人々に愛され続けていました。
黒田人形は、昭和50年に国の無形文化財に選択され、その後、飯田市無形文化財にも指定された歴史の深い人形公演です。
IMG_2498[1]
 
まず上演されたのは、《寿三番叟》(ことぶきさんばそう)です。《三番叟》は元々、能で演じられる演目ですが、
黒田人形ではユーモラスな人形が舞台全体を大きく使い会場を沸かせていました。
《寿三番叟》は「場を清める」という役目を持つ演目で、日本では古くから「新しく場を開くとき」
「神聖な場に神を下ろすとき」に舞われました。しかし、黒田人形はそれだけでは終わりません。
演目の後半では、翁が腰を振ったり、突き上げたり…といった表現もされて会場はさらに沸き立ちます。
おどけた翁の動作は続きますが、目くじらを立てる人はいません。なぜかと言うと、
この翁の動作は予祝儀礼であり、春に種を蒔きそれが青々と茂り、やがて秋には豊満な実となるように、
祈りが込められているからです。

 《寿三番叟》によって場が清められた後は、《三十三間堂 棟由来 平太郎住家より木遣音頭の段》
《傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段》《鎌倉三代記 三浦別れの段》が上演されました。
時に勇ましく、時に儚げに上演される黒田人形ですが、大人だけではなく、中学生の頑張りも光る舞台でした。
《傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段》は地元の高陵中学校人形座が務めました。ベテラン勢に支えられながらも、
危なげなく演じきった生徒の皆さんへは、喝采の拍手と、下黒田諏訪神社氏子さま達からの御ひねりが飛び交っていました。

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以下に公演情報を記載します。今年は終了してしまいましたが、ご興味のある方は来年の公演に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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公演情報(2017年情報)
日時:4月8日(宵祭り)午後18時開演 ・ 9日(本祭り)午後13時開演
会場:下飯田諏訪神社境内 人形専用舞台
住所:長野県飯田市上郷黒田2344
公演された演目:
《寿三番叟》《三十三間堂 棟由来 平太郎住家より木遣音頭の段》
《傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段》《鎌倉三代記 三浦別れの段》
両日とも、甘酒とおでんが用意されていました。

※黒田人形は第22回ポーラ賞地域賞受賞者です。
http://www.polaculture.or.jp/promotion/year.html
※黒田人形については弊財団機関誌『伝統と文化』第34号で特集いたしました。(http://www.polaculture.or.jp/gallery/magazine.html#dentobunka


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