2012年11月16日
【お知らせ】ポーラ伝統文化振興財団 記録映画ライブラリー 4作品DVD化ご紹介
ポーラ伝統文化振興財団では、保存記録作成事業の一環として
「伝統工芸の名匠」「伝統芸能の粋」「民俗芸能の心」各シリーズの
記録映画を制作しており、その映画作品を16ミリフィルム、VHS、
DVD(一部)で無料貸出しております。
現在、過去のライブラリーについても順次DVD化を図っておりますので、
ぜひご鑑賞くださいますよう、ご案内申し上げます。
今回は、下記の映画作品についてDVD化をはかりました。
◎狂言・野村万蔵-技とこころ- 1999年製作/監督:村山正実(カラー50分)
狂言界において、西の4世茂山千作と並び立つ東の7世野村万蔵。映画は
近代狂言の完成者としての万蔵の魅力を、「磁石」「蚊相撲」「隠狸」「茸」などを
通して余すところなく伝えている。また、古典・新作において常に創意・工夫を
怠らない万蔵の日常や、狂言の心とわざを次の世代にどう受け継いでゆくのか、
伝承の厳しさをも垣間見ることができる。
◎みちのくの鬼たち-鬼剣舞の里- 1996年製作/監督:村山正実(カラー36分)
「けんばい」は念仏拍子の踊りという意で岩手、宮城県下で広く行われている。
盆になると鬼剣舞の一団が家々を訪れ父祖たちの霊をなぐさめて踊る。国の
重要無形文化財指定を受けた4つの剣舞のうち衣川の「川西念仏剣舞」、和賀の
「岩崎鬼剣舞」を取り上げ、背景にあるみちのくの歴史と、子供達への伝承活動を
通して地域社会と子供達を繋ぐ民俗芸能の生きた姿を描く。
◎ふるさとからくり風土記 八女福島の燈籠人形 1987年製作/監督:松川八洲雄(カラー31分)
有明海に面し、背後をゆるやかな山脈で囲まれている北九州の八女。18世紀半ばころから
伝わるとされるからくり燈籠人形の奉納は、大工棟梁たちの腕の見せ場でもある。八幡宮を
見守り続けた境内の大きな楠の下、提灯の明かりでひときわ照らし出された舞台に繰り
広げられる祭りの様相を映す。
◎月と大綱引き 1990年製作/監督:大西竹二郎(カラー33分)
旧暦15日の満月の日、人々は来臨する神のもたらす恵みを、わが土地に迎え入れたい願望
から綱引きをする。このような農耕社会に残る風習は、今でも日本各地に残されている。
中天に皎々と輝く月が神の姿にも見え、神の来臨を照らす光にも思えたのだろうか。日本各地で
行われている様々な綱引きの行事の形態を探るとともに、その民俗のこころを描く。
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