2025年08月26日
川西大念佛剣舞は、約900年前から岩手県奥州市衣川の川西地区に伝わる念仏踊りです。
平成5年12月に国の重要無形民俗文化財の指定を受け、令和4年11月には、この川西大念佛剣舞を含む「風流踊」がユネスコ無形文化遺産に登録されています。世界遺産として知られる中尊寺を建立した奥州藤原氏の初代清衡が、前九年・後三年の合戦で亡くなった者たちを供養するためにつくられた踊りとして伝承されています。中尊寺と縁のある踊りであることから、中尊寺からの依頼を受け、毎年5月3日と11月3日の春と秋の藤原まつり、8月24日の御施餓鬼会において踊りを奉納しています。
先日の8月24日(日)に奉納されました大施餓鬼会を拝見させていただきました。猛暑が厳しい中でしたが、中尊寺本堂の前の場所で、川西大念佛剣舞保存会のみなさまが、しっかりと感動的な舞を演じられていて、多くの参詣者の方々(外国の方も多く見受けられました。)が、夢中で見入るさまに心から感じ入りました。本当に、本当に素晴らしい剣舞でした。
この川西大念佛剣舞の基本の踊りである入剣舞は、十三仏に倣い13名で踊ることが習わしとなっていますが、面が6つ不足している状況のため、踊り手の人数を確保できても、かっての踊りを忠実に再現することができない状況が長く続いています。また、数十年途絶えていた演目「魔王」の復活に向けた練習にも取り組まれていますが、踊りで使用できる専用の面が無いため一般に公表できない状態とのことです。
今回の面整備事業への助成は、入剣舞や魔王等で使用する「猿」「押込」「魔王」「矢車」「猖足」の面を整備することを目的としています。この世界に誇る郷土芸能が保存・伝承され、また事業実施による取組の活性化により、保存会に所属する中高生をはじめとした若者の地域への愛着の醸成、地域への定着・継承にも資することができましたらと心から願っております。これからも応援して参ります。