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お知らせ

2020年07月10日



ポーラ伝統文化振興財団では設立以来、わが国の貴重な伝統文化に貢献され、今後も
活躍が期待できる個人または団体に対し、更なる活躍と業績の向上を奨励することを
目的として、顕彰を行ってまいりました。 本年で40回を迎える「伝統文化ポーラ賞」。
この度、弊財団40年の軌跡と共に、過去ポーラ賞受賞された方々を随時ご紹介致します。

 

第1回 伝統文化ポーラ賞 大賞

平良敏子、喜如嘉の芭蕉布保存会「染織・芭蕉布」

                  大友真希(染織研究家)

 

胸に心地よい風が吹き、空を思えば心晴れやかになる沖縄。その沖縄の風土に馴染む着物といえば、芭蕉布の着物を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。芭蕉布は、バナナと似た植物・糸芭蕉から取り出した繊維で糸をつくり織り上げた布です。自然な生成りの色合いに、張りと光沢をもった涼やかな風合いを特徴とします。

Resized 芭蕉畑風景

快晴に映える芭蕉畑

 芭蕉布づくりでは、糸芭蕉の栽培にはじまり、糸芭蕉の伐採、繊維の採取、糸づくり、糸の染色、機織り、といった数々の工程と長い時間をかけ、一反の布が完成します(*注)。芭蕉布づくりの一連の仕事は、すべてが手作業によっておこなわれるため、どの工程にも、熟練の技と根気が欠かせません。

Resized_整経

整経

 沖縄本島の北部に位置する大宜味村喜如嘉は、芭蕉布づくりの盛んな地域で、村の女性たちは幼い頃から家の手伝いで糸づくりや機織りをしてきました。戦後、沖縄で途絶えつつあった芭蕉布づくりの息を吹き返させたのは、平良敏子さんを中心とする「喜如嘉の芭蕉布保存会」の女性たちでした。

Resized 芭蕉布

”芭蕉布を織る”

 昭和30年頃を境に生活や慣習が大きく変わるなか、平良さんは喜如嘉の芭蕉布づくりの技を受け継ぎながら、工芸品としての作品制作と芭蕉布の普及にも力を尽くします。平良さんを指導者に、喜如嘉の女性たちの手が支えてきた芭蕉布の伝統は、伝統文化ポーラ賞の受賞から40年が経過したいまも、次の世代へと引き継がれています。


*注:芭蕉布づくりの詳しい工程については保存会の公式ウェブサイトをご覧ください。

Resized 芭蕉布

”多彩”な芭蕉布

喜如嘉の芭蕉布保存会

 

 

 


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