2017年10月27日
第37回伝統文化ポーラ賞贈呈式 開催報告
平成29年10月24日(火)、第37回伝統文化ポーラ賞贈呈式を、グランドプリンスホテル高輪にて執り
行いました。
伝統文化ポーラ賞は、日本の貴重な伝統文化の継承に尽力され、優れた功績をあげられた方のさら
なる発展を奨励するものです。本年も伝統工芸、伝統芸能、民俗芸能・行事の各分野から、優秀賞2件、
奨励賞1件、地域賞5件の合計8件を顕彰しました。
今年は会場を一新し、昨年を上回る400名近い文化関係者、報道関係者にお越しいただいて、受賞者
の功績を讃えました。
受賞者のみなさま |
第1部の贈呈式では、弊財団の小西尚子理事長の主催者挨拶、三隅治雄選考委員長による選考経過
報告、宮田亮平文化庁長官の来賓祝辞に続いて、受賞者ごとの紹介映像上映と賞の贈呈、受賞者代表
の前田正博さんによる受賞者挨拶が行われました。
小西理事長より賞贈呈 |
受賞者挨拶 |
第2部の受賞記念の催しでは、芸能・民俗芸能部門受賞者にご披露いただきました。
名古屋公演中の竹本葵太夫さん(優秀賞)は、受賞のメッセージとともに、歌舞伎竹本の魅力を堪能で
きる実演を、特別映像でお届けくださいました。
続いて、地域賞に輝いた南会津の檜枝岐歌舞伎(ひのえまたかぶき)、千葉之家花駒座による、おめ
でたい「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」のご披露と、檜枝岐歌舞伎顧問の葛西聖司さんによる
解説が行われました。
次は、地域賞の鶴見田祭り保存会による「神壽歌(かみほぎうた)」。通常は舞台上で披露されることの
ない地域の貴重な祭礼をご紹介いただきました。
最後は、地域賞の特定非営利活動法人奈良芸能文化協会が調査を行った、春日大社など南都の社寺
の雅楽の演奏を行っている南都楽所(なんとがくそ)による雅楽「蘭陵王」のご披露。大和の心を伝える
雅な音色が会場を包み込みました。
竹本葵太夫さんの特別映像 |
千葉之家花駒座「寿式三番叟」 |
鶴見田祭り保存会「神壽歌」 |
南都楽所「蘭陵王」 |
幕間には、工芸部門受賞者の作品展示ブースが賑わい、受賞者それぞれの作品世界を楽しまれていました。
前田正博さん「色絵磁器」 |
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日下田正さん「茶綿の染織」 |
琉球絣協同組合「南風原花織」 |
贈呈式後の懇親会では、各受賞者の挨拶の後、華やかなお祝いムードの中で歓談が行われ、
盛会のうちに贈呈式を終えることができました。
弊財団では、今後も日本の伝統文化の第一線で活躍される方々とともに、
伝統文化を未来につなぐための活動に尽力してまいります。