2017年08月25日
山形県米沢市で2017年8月5日に行われた、公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団共催の
「第30回 農村文化ゼミナール」が終了いたしました。
このゼミナールは、公益財団法人農村文化研究所が主催でおこなっているもので、
人々の生活の中での祭りや信仰、モノ作りについて有識者から学ぶ集まりです。第30回目は、記念公演として、「人づくり まちづくり」をテーマにし、開催されました。
その中で、「日本のモノづくり」の紹介として、弊財団の記録映画、
『手の匠‐日本文化をうみだすもの‐』の上映がなされました。
約80名の来場者は、始終目をスクリーンに釘付けにし、工芸作家や縁者たちが、
「日本の美」を生み出す瞬間を楽しみながら鑑賞する様子が見受けられました。
ある来場者は、
「工芸品が好きでよく美術館に見に行く。これまでは完成しているものしか見たことが無かったが、
映画を見て、あーこういう風に作ってるんだな、とか作家の気持ちとかが分かった。
これからは(美術館などに)行ったとき、違う視点でみられそう。」
などと感想を伝えてくださいました。
米沢では、2017年12月10日に、伝統技法である「原方刺し子」の体験ワークッショップも行います。
詳細については近日公開予定ですので、どうぞお楽しみに。
原方刺し子・・・武士の妻たちが、貧しさの中で布に糸を刺すことで、丈夫に長持ちするようにと刺し子を施したことが始まりです。家禄を失い、田畑を開墾しながらも武士としての気概だけは忘れない!「上杉藩下級武士の妻たちが狂ったような貧しさに居直り、士族の誇りを失わずに身構えた執念の業」それが原方刺し子です。