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お知らせ

2013年04月30日



【和をつなぐメッセージ】第5回 杵屋巳太郎さん(歌舞伎音楽・長唄三味線)

いま、伝統文化の各分野でご活躍の方々は、どのようなことを考え、取り組んでいらっしゃるのでしょうか。
「和をつなぐメッセージ」では、伝統文化の各分野の第一線でご活躍のみなさまが、そのわざをどのように未来へ「つなぐ」ことを考えていらっしゃるのか、共通の5つの質問Five Questionsを通して、等身大のご意見を伺っていきます。
和をつなぐメッセージは、季刊でみなさまへお届けします。


Wa05_profile<プロフィール>
杵屋巳太郎 Kineya Mitarou(歌舞伎音楽・長唄三味線)
昭和41年生まれ。昭和57年 七代目杵屋巳太郎師に入門。
昭和59年 二代目杵屋巳吉襲名。同年、菊五郎劇団音楽部に入部。
平成3年 国立劇場にて黒御簾(くろみす)で演奏する際の指揮者に相当する舞台師を勤める。平成20年 国立劇場特別賞受賞。平成21年、第29回伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞。平成24年 八代目杵屋巳太郎襲名。
〔現在〕
一般社団法人 長唄協会正会員
独立行政法人 日本芸術文化振興会養成課講師
尾上菊五郎劇団音楽部部長代行
公益財団法人 伝統歌舞伎保存会会員

①最近のお仕事で印象に残っていること。
杵屋巳吉から八代目杵屋巳太郎を平成二四年十二月に襲名したこと。新橋演舞場十二月大歌舞伎公演にて、昼は暫、夜は奴道成寺という演目で歌舞伎俳優の尾上松緑丈、坂東三津五郎丈に口上をしていただき、二五日間三味線の演奏をつとめました。 Wa05_01

◎八代目 巳太郎襲名
新橋演舞場 奴道成寺の演奏


②この道を歩もうと決心したのは、何歳のとき、どのようなきっかけでしたか。
高校二年生のとき。
長唄のラジオ放送を聴き、あまりにも三味線音楽がすばらしいと感じたので。

③座右の銘は。
克己心(己に克つ)

④伝統文化を未来へつなぐために、いま、どのようなことをなさっていますか。
これからの三味線音楽(長唄)を担う若い人たちに、私が先人から教えていただいた様々なことを折にふれ話をしたり、実演して見せたり。
Wa05_02

◎杵巳一門の女流に演奏のアドバイス


⑤和をつなぐメッセージリレー
伝統文化の様々な分野の方が「つなぐ」をキーワードに、リレー形式で質問をつないでいきます。
☆第6回は中村信喬さんから杵屋巳太郎さんへのご質問
私も昔に三味線をさせていただいたことがありますが、邦楽は最も日本の伝統芸能の中心にある世界ですが、後継者の修業中に一度は新しいことに挑戦してみたいと思うのは常だと思います。基本を続けていくことが如何に大切であるかを、どのように指導されていますか。

☆杵屋巳太郎さんからのご回答
どうして二百数十年も、三味線音楽が西洋のような楽譜もないのに伝わってきたか、あらゆる戦災、天災、文化に対する革命的事象にも生き残って現在まで愛好されているかを朝な夕なに話し、実演、実践してみせています。

*直近のご公演のPRなどございましたらお書きください。

  • 5月17日「創邦21」公演 日本橋公会堂
    巳太郎作、補曲「ユダヤ人シャイロック」全く不思議な作品となりました。
  • 5月 京都南座 市川海老蔵丈 花形歌舞伎公演出演

    ※杵屋巳太郎さん(巳吉さん)は、平成21年度 第29回伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞者です。


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