2012年09月18日
◇*◆*◇*◆ 平成24年度 ポーラ伝統文化振興財団 助成先決定 ◇*◆*◇*◆
当財団では伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能及び行事など、日本の無形の伝統
文化財の記録や研究、保存・伝承活動において、有効な成果が期待できる事業に
対し補助的な援助を行っております。
平成24年度の助成先が7件決定致しました。下記の7件です。
1、 申請者 和歌山県田辺市 奥野 佳世(紙漉き草木染作家)
事業名 雁皮、楮による草木染手漉き和紙薄様の研究と製作
事業内容 古代和紙薄様の研究・製作復元を通して保存伝承し、
優雅で奥深い美しさを後世に伝える。
2、 申請者 長野県飯島町 志村 明
事業名 絹染織文化財の修復に用いる絹素材に関する調査・研究
事業内容 伝統的な絹織物製作の技術を生かし、染織文化財の修復に
必要とされる材料や、品質に関しての基礎的な情報を収集する。
3、 申請者 千葉県香取市 新上川岸区
事業名 新上川岸区人形修復事業
事業内容 破損した山車人形を、江戸時代の工法等により復旧復元。
佐原の大祭にその雄姿を復活する。
4、 申請者 高知県いの町 本川神楽保存会
事業名 国指定重要無形文化財「本川神楽」伝承・保存のための衣装整備等事業
事業内容 後継者の確保・育成のため老朽化した舞衣装の新調と太鼓の修繕を
おこない保存伝承を図る。
5、 申請者 愛知県新城市 黒田 隆雄
事業名 愛知県奥三河地域「早川孝太郎の花祭」記録保存事業
事業内容 存続の危機にある奥三河地域の「花祭」の現存する17箇所の
祭事次第を記録保存し後世に伝承する。
6、 申請者 京都府京都市 公益財団法人 京都市芸術文化協会
事業名 「継ぐこと・伝えること」50回記念記録冊子作成事業
事業内容 伝統芸能継承の意義・方法を考えるプログラムの50回を記念してこの事業を
冊子として記録することにより伝統芸能を継ぎ、伝えていく事の重要性を周知する。
7、 申請者 沖縄県那覇市 ㈱シネマ沖縄・「徐葆光が見た琉球」映画製作委員会
事業名 冊封と大琉球~徐葆光が見た琉球~(仮題)
事業内容 冊封使録等を基に300年前の沖縄の芸能・風俗の姿を復元。
日中国交正常化40周年を機に日・中・琉の交易の歴史を文化映画として
現代そして後世に再認識する作品とする。
<敬称略>
日本には先人が残したすばらしい文化遺産が数多くあります。
日本人の英知と感性から生れた世界に誇る伝統文化は、一度失ったら
再び取り戻すことが困難なもので、大切に受け継がれていかなければなりません。
当財団は、助成を通じてささやかながら貢献させて頂ければと思っております。
過去の助成先はこちら↓
http://www.polaculture.or.jp/promotion/jyoseipast.html
【O.S】