公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団

お知らせ

news

2025年08月07日

8月14日(木)佐伯灯籠の夏祭り。佐伯灯籠人形浄瑠璃も上演されます。

 
佐伯人形浄瑠璃②

佐伯人形浄瑠璃①※写真は「佐伯灯籠保存会パンフレットより使わせていただきました」

 8月14日(木)お盆の日に京都府亀岡市の稗田野町と吉川町にまたがる旧佐伯郷で、稗田野神社、御霊神社、河阿神社、若宮神社の四社が五穀の苗を依り代とした神輿や神灯籠、切子灯籠などが繰り出して祭事を営む、佐伯灯籠の夏祭りがおこなわれます。この佐伯灯籠は、盂蘭盆の風流灯籠が祭礼にむすびついたもので、民俗芸能史に価値あるものとして平成21年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 そうした中で、今年度の助成事業の採択先としまして決定されました「佐伯灯籠保存会」のみなさまの、古式ゆかしい串人形を操る佐伯灯籠人形浄瑠璃が上演されます。一人遣いの串人形を継承する国内唯一の地がここ旧佐伯郷です。「人形浄瑠璃は浄瑠璃を語る太夫と三味線弾き、数人の人形遣いが三業一体となって繰り広げる日本固有の人形劇。佐伯灯籠で使う一人遣いの人形は文楽完成以前の形態を残すと言われ、他に類例がない点からも体長35㎝ほどの串人形はたいへん貴重なものである。」(佐伯灯籠保存会パンフレットより)

 また、佐伯灯籠保存会の活動は、後継者養成にも注力されています。佐伯灯籠人形浄瑠璃こども教室の開催や人形使い、浄瑠璃語り、三味線弾きの練習を毎月定期的に行っております。人形浄瑠璃体験会も都度開催しております。

 こうした素晴らしい民俗芸能の保存・継承・振興を応援してまいりたいと切に思います。

https://www.pref.kyoto.jp/n-ki-kikaku/kyotono-mannaka-saekidourou.html(京都府「佐伯灯籠」ご紹介)