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お知らせ

2017年07月18日

《開催報告》 7/8(土)第2回映画上映会・講演会「人・社・祭 ― 文化風土の記録」(國學院大學)

7月8日(土)14時から17時半まで、國學院大學渋谷キャンパスにて、平成29年度第2回映画上映会・講演会
「人・社・祭 ― 文化風土の記録」を開催しました。
今回は、昨年末に18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録された
ことを記念して、その中の2件「長浜曳山まつり」と「秩父夜祭」をご紹介するというものでした。
おかげさまで当日は200名を超えるお客様にお越しいただき、盛況のなかで会を進行させていただくことができま
した。

▼開会の挨拶(写真は当財団理事長の小西尚子)
P70804462國學院大學と共催してきた本講演会も、おかげ
さまで今年で10年目を迎えることができました。










▼やまの部「秩父の夜祭り」映画上映・講演
四方を山に囲まれた盆地ゆえに近代化の波を受けず、今でも数多くの伝統の祭り行事を残す秩父。その最
大の祭りが、昨年末にユネスコ無形文化遺産に登録された、「秩父夜祭」です。
今回は、その全容を、当財団の記録映画「秩父の夜祭り-山波の音が聞こえる-」など、2つの映像を通じ
てじっくりご紹介した後、「秩父夜祭」を行う秩父神社宮司の薗田稔先生からお話をいただき、日本の祭りの
意義や、祭りや地域の歴史・文化を大切にした地場産業や地域づくりの大切さを学びました。
P70804512薗田先生によると、日本のコミュニティはまわり
の自然風土と一体であるのが特徴で、祭りは山
や里や川や海をつなぐものです。
そして、祭りは地元の誇りとなって、祭りの度に
人々をふるさとに呼び戻す、コミュニティの結集
に大切なものだそうです。
また、祭りにあわせて人が集まり、市が出て物
の交換が行われるなど、昔から祭りは商業と結
びつきながら地域の活性化に貢献してきたのだ
と薗田先生のお話から教えていただきました。


▼うみの部「長浜曳山まつり」映画上映・講演
琵琶湖北部に位置する城下町・長浜で、400年の歴史を誇る「長浜曳山まつり」。長浜城主の羽柴秀吉
(のちの豊臣秀吉)が息子誕生を喜んで祝いの砂金を振る舞い、城下の人々がそれを元に曳山を作った
のが始まりと伝えられています。
今回は、2000年10月開館以来、曳山実物の常設展示に加え、曳山修理や義太夫や三味線などまつりに
欠かせない技の伝承の大切さも伝えてきた長浜市曳山博物館より、無形文化遺産登録時に館長を務め
た中島誠一先生(現在はご退職、成安造形大学ほか非常勤講師)をお呼びしました。
P70804612最初に、中島先生の知る町の人が大勢出演し
ているという記録映画「-琵琶湖・長浜-曳山
まつり」を上映しました。「長浜曳山まつり」は、
曳山の舞台でこども役者が演じる「こども歌舞
伎」が特徴です。
映画には、懸命に技を磨くこどもたち、熱心に指
導する若衆たち、一丸となって見守る町の様子
が写され、祭り当日の晴れ舞台までを描きます。
P70804862

続く、講演テーマは「有形と無形の絶妙なるハー
モニー」。中島先生によると、長浜の曳山は地元
伝統の仏壇や他地域の名工による飾金具など工
芸技術の結集で、長浜モデルの曳山は周辺地域
に広がりました。また、「長浜曳山まつり」は周辺か
ら参加者を受け入れるなど、ローカルでありなが
ら、グローバルな祭りであったのだそうです。
無形文化遺産登録33件の中で数少ない本格的
な祭礼博物館を持つ点では、博物館が有形文
化財の調査・保全に加え、長浜の歴史文化を
教えて地域の誇りを醸成する場となり、さらに、祭りを担う山組と行政の仲介者且つ祭りの当人として、
「長浜曳山まつり」の有形無形の伝承の要となるべきとの考えを示されました。

▼質問に答える講師のお二人(左:薗田稔先生、右:中島誠一先生)
P70804962会の最後には、来場者から講師のお二人に質
問が寄せられました。










次回の共催講演会は、10月14日(土)14時から、國學院大學渋谷キャンパスにて、原正利先生を講師に
お迎えして「ブナの木と社叢」をテーマにお話いただく予定です。
会場など詳細が決まり次第、またご案内いたしますので、ぜひご参加くださいませ。


【ご講演者の関連リンク】
※秩父神社公式ページはこちら
※長浜市曳山博物館公式ページはこちら



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