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お知らせ

2017年04月25日

《開催報告》 4/22(土)第1回映画上映会・講演会「人・社・祭 ― 文化風土の記録」(國學院大學)

4月22日(土)14時から16時半頃まで、今年度初回の國學院大學との共催映画上映会・講演会を、
國學院大學渋谷キャンパスにて開催いたしました。

今回は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、
日本文化をうみだす手に注目する記録映画の上映と、石川幹子先生(日本のランドスケープ・アーキテクト、
中央大学理工学部教授、東京大学名誉教授)によるオリンピック会場の神宮外苑に杜を実現する計画
についてお話をうかがいました。

①映画上映「手の匠-日本文化をうみだすもの-」
P4221550日本文化に占める「手」の意義と魅力を考えると、
日本文化の美しさを築く上で、手が大事な役割を
果たしてきたことに気付かされます。
例えば、匠の手わざが、蒔絵(まきえ)の美しい文
様や陶芸の繊細なフォルムを作り上げ、人形遣い
の手が人形に命を吹き込み、人形浄瑠璃の情念
の世界を表現します。
茶を立てる手はおもてなしの心を伝え、千手観音
像の手は人々への救いの心を表します。


東京オリンピックに向け、日本文化のことを考える機会が増えてきた今、
私たちの手、日本文化をうみだす手に、改めて注目してはいかがでしょうか。


②講演「神宮外苑の過去・現在・未来、オリンピック2020に向けて
     ―大地に根差した『本物の杜』の実現のために―」
P4221589講演では日本学術会議で石川幹子先生が発表
された、「神宮外苑の歴史を踏まえた新国立競
技場整備への提言」について報告していただき
ました。
新国立競技場は、当初のザハ・ハディッド氏の
案から、隈研吾氏の案へと変更されました。
石川先生によれば、案変更に伴い、神宮外苑
の歴史や環境に配慮した計画になると期待さ
れましたが、状況は期待通りには進展していな
いそうです。

この状況に対し、石川先生は「神宮外苑の新国立競技場周辺地域の
整備にあたっては、神宮外苑の歴史と生態系を踏まえた「本物の杜」を
再生していく」という考えを表明されていました。

次回の共催講演会は、7月8日(土)14時から、國學院大學渋谷キャンパスにて、
「「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録記念―長浜曳山まつり・秩父の夜祭り上映講演会―」
を開催する予定です。
次回は、ユネスコ無形文化遺産に登録されたばかりの2つのお祭り当事者をゲストに、
文化遺産登録に向けて行ってきた取組みや今後についてお話をうかがいます。
会場など詳細が決まり次第、またお知らせいたしますので、楽しみにお待ちくださいませ。


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