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2013年07月24日


╋━◇ 展覧会のご案内━◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

下館美術館にて8月3日(土)より
展覧会『10th展-しもだて美術館コレクションから』が開催されています。
ぜひ足をお運びください。

 

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二人の文化勲章受章者陶芸家板谷波山、洋画家森田茂を生んだ茨城県県西の地に
県内初の市立美術館として平成15年11月に開館以来、地域を素材とした創造的な
美術館活動を展開してまいりました。

当館が所蔵するコレクションにより、この10年間の軌跡を振り返ります。
当館では、郷土にゆかりのある作家作品を中心に所蔵しています。
展覧会では所蔵品からみる当館の歩みと、筑西市が守り伝えるべき
芸術文化のすがたを紹介します。
 ≪しもだて美術館HP、パンフレットより引用≫

 

○会期:2013年8月3日(土)~2013年9月29日(日)

○休館日:月曜日 9月16日と23日は開館し、翌日休館

○開館時間:午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)

○入館料:400(300)円/高校生以下無料   ※( )内は10人以上の団体料金

○入館料、アクセス、その他詳細は⇒ しもだて美術館HP 

 

●…………………………… 映画の上映 ……………………………………●

また本展覧会では、ポーラ伝統文化振興財団制作の記録映画を会期中に上映します。
展覧会とともにぜひご鑑賞ください。

◇上映作品:『うつわに託す-大西勲のきゅう漆-
             2009年製作/監督:井上実(カラー35分)
           教育映画祭優秀映画教材選奨 DVDの部教養部門優秀作品賞受賞

◇日 時:会期中の日曜日 11:00~/13:00~ (2回上映)

◇会 場:美術館映像コーナー※展覧会入館券が必要です。

 

【三jome】

2013年07月23日


重要無形文化財の指定・認定について、文化審議会(宮田亮平会長)は
7月19日に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、
文部科学大臣に答申しました。

このたび重要無形文化財保持者の認定を受けらた方々の中で、
清元梅吉氏(第27回(2007年)、山下義人氏(第32回(2012年)の2名が
伝統文化ポーラ賞優秀賞を過去にご受賞されております。

 

心よりお祝いを申し上げますとともに、今後の更なる活躍をお祈り申し上げます。

※伝統文化ポーラ賞過去受賞者(ジャンル別)
 http://www.polaculture.or.jp/promotion/category.html

 文化庁ホームページ
 http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/mukeibunkazai_nintei_130719.pdf

 

【三JOME】


2013年07月24日

【和をつなぐメッセージ】第6回 雨宮弥太郎さん(硯作家)

 

いま、伝統文化の各分野でご活躍の方々は、どのようなことを考え、取り組んでいらっしゃるのでしょうか。
「和をつなぐメッセージ」では、伝統文化の各分野の第一線でご活躍のみなさまが、そのわざをどのように未来へ「つなぐ」ことを考えていらっしゃるのか、共通の5つの質問Five Questionsを通して、等身大のご意見を伺っていきます。
和をつなぐメッセージは、季刊でみなさまへお届けします。

第6回は、硯作家の雨宮弥太郎さんからの
和をつなぐメッセージです。

 

Img1<プロフィール>   

雨宮弥太郎 Amemiya Yatarou

1961年 山梨県生まれ

1989年 東京藝術大学大学院修了(彫刻、美術教育)

1994年 日本工芸会正会員認定

1996年 日本伝統工芸七部会展 朝日新聞社賞

1997年 日本伝統工芸七部会展 東京都教育委員会賞

2006年 日本伝統工芸新作展 新人賞

2007年 伝統文化ポーラ賞 奨励賞

その他受賞多数

 

①最近のお仕事で印象に残っていること。

元禄3年以来、323年の硯の伝統をつないでいる。特に祖父11代静軒が犬養木堂翁の教示のもと硯を工芸作品として確立して以来、「和」の感性を大切に、代々時代を硯に表現してきた。私自身はここ何年か硯に現代的な形を与えるために粘りのある石質を生かした薄手のシャープな形に取り組んでいる。

昨年、工芸会の支部展で賞もいただき、自分の中でも転機となるフォルムだと感じている。当初、新しいイメージだと思って取り組んでいたが、ある時ふと、平成元年に初めて硯石を用いた個展をした折に同様の薄手の造形を意識した作品が何点かあったのを思い出した。当時はまだ頭の中で様々な形のイメージをうまく硯にすることができずに、硯展ではなく「硯石のオブジェ展」とせざるをえなかった。当時のイメージに、私なりに納得のできる硯の形を与えることができるまで、約20年の月日が必要だったということだ。私はやっと作家として、一歩を踏み出せたのかもしれない。そして今、あのころの向こう見ずなエネルギーをまた、作品の中に取り込んでいけたらと思っている。

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◎写真左:硯制作の工房にて / 写真右:硯作品 古陽硯(奥)、悠想硯(手前)

 

②この道を歩もうと決心したのは、何歳のとき、どのようなきっかけでしたか。

子供のころから、手で物をつくる事が大好きで、自然に父と同じ藝術大学を志し、当たり前のように硯づくりに関わってきたので、いつ決心したのか、というような明確なポイントは考えつかない。

 

③One’s motto.(座右の銘)

Think globally Act locally

どんなに狭くとも、硯という世界にしっかり足場を固めて集中すること、そしてその充実のためにも宇宙全体、幅広い視野と好奇心を持ち、知的で柔軟な姿勢を失わないこと。

 

④伝統文化を未来へつなぐために、いま、どのようなことをなさっていますか。

硯は現在、必ずしも必要不可欠なものではなくなっています。そのため硯が現代社会の中でどんな意義をもつべきものなのか、そのイメージを再構築していく必要があります。今までのイメージにとらわれない新しい生活の中でのあり方を提案するよう、努めています。特に、硯はただ墨を磨るための道具ではなく、墨を磨る時間は心を鎮め、自分の内面と向き合う時間であること。そんな心の拠りどころ、魂のオブジェとしてのイメージを広めたいと思っています。

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◎石川県輪島漆芸美術館講演会「石と向き合う~硯のカタチ~」にて講師を務める

 

⑤和をつなぐメッセージリレー

伝統文化の様々な分野の方が「つなぐ」をキーワードに、リレー形式で質問をつないでいきます。

 

☆第6回は、杵屋巳太郎さんから雨宮弥太郎さんへのご質問。 

伝承が絶えてしまうことを、ふと不安に感じたりはしませんか。 

 

☆雨宮弥太郎さんからのご回答

私は、どちらかというと比較的楽観的に考えています。日本語が絶えない限り、また自然に対する微細な感性を日本人が失わない限り、墨の表現に対する憧れが失われることはないと信じています。そして「和」の原風景の一要素としての硯も記憶から失われることはないと思います。もちろん、作り手が誇りを持ち、その価値を時代に応じてアピールし続ける努力を忘れてはいけません。

 

〔作品展のご案内〕

雨宮弥太郎 硯展

2014年 1月29日(水)~2月4日(火)

東京 日本橋三越本店 本館6階 美術サロン

 



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